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今回は地味な移動ネタ。18泊もしたポカラをついに出発し、インドに向かう日なのだ。新しいバイクでの新しい旅…少しの不安とたっぷりのワクワクを感じながらインドへと向かう。「2年前にロシアをスタートしてバイク旅をはじめたときはもっと不安を感じていたよなぁ~」なんて昔のことを思い出しながら新しいバイク旅がスタート。で、ガードレールも道路標識もない、こんな山道をせっせと走る。ポカラからインド国境のスノウリまでは200kmほどなんだけれど、グネグネした山道を走るので寄り道しなくても6時間くらいはかかる。道はわかりやすいので迷うことはないはず。

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道路のところどころで土砂崩れがあり、スピードを出して走るのは危険。コーナーの道が凸凹していたり、穴があったり、砂が落ちていたり…舗装路とはいえ、日本じゃありえない道路状況だからね(一部は未舗装道路)。ちなみに、雨季になると土砂崩れがあちこちで起こり、通行止めも珍しくないらしい。
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ポカラを少し離れると天気がよくなってきた。スノウリまでの道中の景色は変化に富んでいて面白い。ネパールらしい景色に溢れているものの、フランスのアルプス周辺やギリシャのペロポネソス半島、ベトナム北部…時には日本を思い出させる景色も現れ、目を楽しませてくれる。
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休憩中に出会ったチャリダー…名前を聞くのを忘れた。彼は上海出身の中国人で、上海から2ヶ月かけてヒマラヤ山脈を越えてここまでやって来た。この先は8ヶ月かけてエジプトに向かうんだって。中国人でこういう旅をする人は珍しいな~。
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引き続き晴天の中をのんびり走る。ちなみにポカラ~スノウリの道中、警察の検問が数ヶ所ある。基本的に地元の人しか停められないけれど、一度だけ私も停められた。バイク関係の書類チェックだけですぐに通してもらえたけれど、私の持っている書類に不備がなかったのが驚き! たぶん、保険関係の書類がないor期限切れだったはずなんだけどな~。ま、いいや。
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休憩中に出会った青年。バイク旅のいいところって、こんな風に移動中でも小さな出会いがあること。いい景色を見つけたら停まって写真を撮ればいいし、面白そうな人を見つけたら停まって話しかければいい。バイク旅は暑いし雨に弱いし、バックパッカーより交通費も高くつく。でも、道さえあればどこにでも行けるし、ただの移動でも出会いに溢れているから楽しいのよね。
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移動中、気が向いたらどこの村ででも休憩できちゃう。バス移動だと契約レストランでの休憩しかないけれど、ワシは自由なのだ!
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ジュースを買いにローカルな雑貨屋で停まると…
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地元の子供が寄ってくる。ほとんど観光客が来ない村だから恥ずかしがり屋の子供が多い。
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道中には美しい棚田がチラホラ。
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山間の小さな村。
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これは…山肌が崩落したのかな? それとも地殻変動の跡?
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バイクを停めて写真を撮っていたら山羊さんが寄ってきた。
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日が暮れる直前にインド国境のスノウリに到着。寄り道のし過ぎで、ポカラからここまで8時間もかかっちゃった。
スノウリ国境での出入国手続きは非常に簡単。ネパール側のイミグレーションで出国スタンプをポンともらい、インド側でチョイチョイと入国カードを書いて入国スタンプをもらえば終了。どちらの窓口も夕方はガラガラだった。が、私の場合はバイクがあるんだな~。前オーナーがネパールにバイクを持ち込む際にバイクの書類手続きをしていないので、まともに通過しようとすると多分何らかの罰金がある。だから、両国のイミグレーションに向かう前にインド側までバイクで走り抜け、バイクをインド側に停めてからネパールの出国手続きをしに戻り、その後インド側のイミグレーションで手続きを行った。スノウリ国境はインド・ネパール国民はフリーパスで通れるので、国境のゲートが開きっぱなし。だからこんなことができちゃうんだ。ちなみにスノウリ国境は旅行者には非常~に評判が悪い。インド側のローカルバスに乗ろうとすると恐喝まがいのことをしてくる輩がいたり、強盗の噂があったり…とにかく悪名高い。でも、ワシはバイクで通過するだけだから関係ないもんねー。ま、この町の人間にはあまり関わらないよう、出入国手続きが終わったらさっさと国境を後にしたのでした。
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そんなこんなでインド側の道をひた走る。国境の町に泊まりたくなかったので、国境から90kmほど離れたゴーラクプルに向かっているんだ。
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道端でタバコ休憩をしていたらインド人が寄ってきた。特に話しかけてくるわけでもなく、じっと私を見つめているだけ。
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日が暮れる前にゴーラクプルに着きたいので、ただただ走り続ける。変化に富んだ山の景色が多いネパールと違い、インドは似たような平野部の景色ばかりで刺激がないなぁ。なお、今は手元にネパールルピーしかなく、喉が渇いても飲み物も買えない状態…。国境の町にATMがあると思ったのに見つからなかったんだ。国境では両替レートが酷いらしいので両替しなかったんだけれど、20ドルくらい両替すればよかったなぁ…。地図もお金もない状態で知らない国を走るのは少し心細いわい。こんなこともあろうかと、国境を越える前にガソリンを満タンにしているので(国境を越えるときにはいつもそうする)、ゴーラクプルまでは楽に走れる。ゴーラクプルでお金を手配しよっと。
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ああ…ついに日が暮れちゃう…。初めての国で夜にバイクを走らせるのは本当はしたくないんだけどなぁ…。
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と夕日の写真を撮っていたら、近所のオッサンたちに声をかけられた。バイクで旅する外国人が珍しいみたい。「チャイ(ミルクティーのこと)でも飲んでいきなされ」と言われ、ゴクゴク飲み干してやった。ついでにその辺にあったクッキーもつまませてもらう。
この後ゴーラクプルまで走ったんだけれど、日が暮れてからのインドの田舎道はかなり怖い。街灯はないし、ハイビームで走ってくる対向車が多くヘッドライドが眩しくて仕方がない。その上、日中と同じように後ろからも対向車線からもムチャな追い越しを仕掛けてくるし、バイク・自転車・人・牛の飛び出しだって頻繁にある。ゴーラクプルまでの道のりはこれまでにないほど気が張った状態で走ったから疲れ果てちゃった…誰もひき殺さなかったし、ワシもひき殺されなくてよかったわい。文章で説明しても誰も想像できないほどだぞ!! 興味があるヤツは遺書を書いてからインドへおいで。バイクで走っている最中は「インド人なんて地球上から消えて居なくなってしまえ!」と本気で思っていたよ。
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翌朝。ゴーラクプルを出て、南へと向かう。進行方向に雨雲があるのがわかっているのに突っ込んでいくのは最悪な気分。こういうときはバイク旅って辛いと思っちゃうなー。雨雲を迂回できる道があるなら迂回して走りたいけれど、インドの地図をまだ買っておらず、道路標識だけを頼りに走っているので突っ込むしかない。今日はあえて地図なしで不安とともに走ってみたい気分なんだ。地図はバラナシで買うつもり。
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2時間ほど雨に打たれた後、やっと晴れ間が戻ってきた。ビショ濡れで体が冷えたので、ロードサイドのチャイ屋で少し休憩。ちなみに雨具はポカラで仕入れたトレッキング用の防水ウインドブレーカーのみ(完全防水ではないぞ)。レインコートを買おうか悩んだけれど、かさ張るし、暑いインドだとびしょ濡れになっても晴れれば服はすぐに乾くはず。今のところ、レインコート無しでインドを走り抜くつもり。
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チャイ屋にいた青年になぜか写真をせがまれた。80年代のアイドルみたいな格好だね。前髪のなびかせ方がエロいし、シャツをINしているのもエロい。これが今のインドの最新ファッションか?
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引き続き、昨日と同じような変わり映えのしない風景の中を走り続ける。ゴーラクプルから今日の目的地のバラナシまでは220kmほど。これまでのバイク旅だと2~3時間で行ける距離だけれど、インドでは5~6時間はかかる。道が悪くてあまり飛ばせないし、スピードを出し過ぎるとインド人の無謀運転に対処できないから危険なんだ。どんな運転なのかはもういちいち説明しないけれど…5分に一度くらい「コイツら頭がオカシイのか?」思わされたよ…。何度か本気でブチ切れそうになるドライバーがいたし、インドでバイクを走らせるのは命がけだわい。一般人にはインドのバイク旅行は決してオススメしません!
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暑さとインド人の無謀運転にグッタリしつつも、バラナシ近くにあるサールナートに到着。ブッダが初めて説法をした……とかいう有難い場所らしい。
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はい、ストゥーパ!
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はい、お寺!
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お寺の別カット! …他にもいくつかストゥーパやお寺があったんだけれど、ここにはバラナシへの道の途中で休憩しに立ち寄っただけなので、そんなに興味はない。ブッダ云々なんかより、冷えたミネラルウォーターとアイスクリームがたまらなく美味かったぜぇ~。
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で、なんとかバラナシに到着。その辺の適当なホテルに決めちゃおうかと思ったけれど、バラナシにはしばらく滞在するつもり。だから、暑さにめげず、ガンジス川近くの安宿を頑張って探すことにする。初めて訪れる大きな街だと、自分がどこを走っているのかを把握するのが難しいのよね。バスや電車での移動だとガイドブックの地図で充分だけれど、バイク移動だともっと広域の地図がないと自分の居場所がわからない。どこから街に入ってきて、どこに中心部があるのかを把握しないとただ闇雲に動き回ることになる。だから大都市での宿探しは結構大変。