サンティアゴ巡礼路 最終日 -Santiago de Compostela , Spain-

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サンティアゴ巡礼、最終日。晴天を願っていたんだけれど、巡礼路には早朝から霧が立ち込めていた。これは一瞬だけ濃霧を抜けたときに撮影した写真で、午前中のほとんどは視界一面に濃霧が立ち込めていて何も見えなかった。

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たまに霧が晴れ、美しい青空が顔を覗かせる。
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道中の村は濃霧が立ちこめていて何も見えなかったので、いきなりサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)に到着。ここは街外れにあるモンテ・ド・ゴソ(Monte de Gozo)という丘。「歓びの丘」という意味なんだって。この丘のどこかからサンティアゴの街のカテドラルがチラリと見えるらしく、巡礼者が必ず訪れる場所になっている。長い長い巡礼路を歩き、ここからゴールのカテドラルが初めて目にすることができるので、すべての巡礼者にとって特別な場所なんだ。
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丘の上にはローマ教皇、故ヨハネ・パウロ2世がここを訪れたことを記念した塔が建てられている。
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モンテ・ド・ゴソには次から次へと巡礼者が集まってくる。
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みんなこの記念塔の前で記念撮影をする。巡礼のゴールはサンティアゴのカテドラルなんだけれど、この丘に辿りつけば「やっと巡礼の最終地へ辿り着いた」という気持ちになるのかもしれない。
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この丘で出会う人はみんな笑顔を浮かべていた。
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キスをしながら記念写真を撮る年配夫婦。この丘の上に立ち、続々とやってくる巡礼者を眺めていると、サンティアゴ巡礼がいかにキリスト教徒にとって特別なことなのかが伝わってくる。みんな、どれだけ長い間この巡礼に出たいと願い続けてきたんだろう。巡礼に出てから、巡礼を続けることを諦めようと何度考えたんだろう。そして、巡礼を終えつつある今、どんな歓びが心に去来しているんだろう。
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記念塔の前で固く抱擁を交わす人たち。やっぱりこの丘が実質的なゴールなんだろうな。この丘を下りたら、宿に入ってカテドラルのミサへの出席を待つだけだろうから。
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サンティアゴの街に入った。街の中は世界各国からの巡礼者で溢れている。この団体さんは、服装が綺麗過ぎるのでたぶん徒歩での巡礼者ではない。バスツアーだと思う。2010年は巡礼者にとっては特別な年で、10年に一度くらいしか開けられないカテドラルの「免罪の門」が開放されている年。この門をくぐると、徒歩で巡礼をしていない人でも巡礼した人と同じように罪が赦されるんだそう。
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ここが巡礼の最終目的地であるカテドラル。
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ここまでやってきたらさぞ感慨があるかと思いきやそうでもない。ただ「巡礼が終わっちゃったんだな」という気持ちが湧き起こるだけ。巡礼路をバイクで走り、各村の教会を訪れているときの方が心を揺さぶられる機会は多かった。
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カテドラル前でも巡礼者の姿を見かけるけれど、モンテ・ド・ゴソで見かけたほどの人数じゃない。たぶん、みんな先に宿に入り、重い荷物を下ろしてサッパリした格好でカテドラルに来ているから、観光客との区別がつかないんだろうな。
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はるばるフランスから徒歩での巡礼を成し遂げた夫婦がいたので、撮影させてもらう。何年も何年も巡礼に出たいと願い、やっとその夢が適ったんだそう。
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カテドラルの回りには大道芸人の姿もチラホラ。
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さっき紹介した「免罪の門」からカテドラルに入るための行列。他の門から入る人は、こんな風に列に並んで待つ必要はない。この列は巡礼をしていない人が、巡礼者と同じ免罪を受けるための列。私は徒歩での巡礼じゃないし、巡礼手帳もスタンプも持っていないけれど、自分なりの巡礼はやり遂げたから「免罪の門」をくぐるのは止めることにした。クリスチャンじゃないのに、こういうときだけキリスト教の神様に赦しを請うのも都合が良すぎる気がしたしね。キリスト教徒にとって大事な聖地だからこそ、軽々しくクリスチャンのふりをする気にはなれない。
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これが免罪の門。こんなちっぽけな門をくぐるだけで、罪が赦されるのは何だかなぁ…。体が悪い人や老人が免罪の門をくぐるのはわかるんだけれどね。徒歩の巡礼者が1ヶ月以上かけて黙々と歩き、各村の教会を参拝しながら自分と見つめあうことで、自分の宗教観や過去の罪と向き合って、このカテドラルで祈りを捧げなきゃ意味がないのでは…。キリスト教、とくにローマ・カトリックではこんな都合のいいルールがよくある。
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ということで普通の門から入場し、中央祭壇に向かう。このカテドラルに祀られているのは聖ヤコブ。ヤコブさん、日本の八百万の神々を代表して、神道の国からはるばる挨拶に来ましたよ。
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これは栄光の門に立つ柱。
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かつての巡礼者はこの柱に手を添えて祈りを捧げたそうで、無数の巡礼者に手を添えられた場所が手の形に磨り減っている。
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天井からは有名な香炉がぶら下がっていた。ミサの際にはお香が立ち込める香炉が参列者の頭上をゆらゆらと動き、参列者を祝福するんだそう。
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免罪の門が開かれている今年は、ミサは日に数回開かれているんだけれど、私が訪れたときはミサの時間じゃなかった。巡礼者のための特別なミサに出席して写真を撮るのは失礼な気がしたので、ミサに出席するのはやめようと思う。私はただ、巡礼路を見学に来ただけの異教徒だもんな。
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黙々と祈りを捧げる巡礼を終えた人たち。サンティアゴの巡礼路を辿り終えてみて思うのは、いつか四国八十八カ所巡礼をしてみたいなってこと。私は強い宗教心は持っていないけれど、日本文化に根付いたお遍路さんでなら、サンティアゴ巡礼者の気持ちがわかる気がすると思うんだ。
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サンティアゴには2泊したんだけれど、2泊とも夜はチュニジア料理のレストランに行ってきた。懐かしのチュニジア料理を食べたかったし、ここでヨーロッパの第2の故郷のイタリア料理も久しぶりに堪能しちゃったぜ~。ちなみにスペインのレストランはギリシャと同じように料理の量がメチャクチャ多い。しかも、レストランによってはワインのハーフボトルを置いていなかったりするので、毎晩のディナーでお腹がパンパンになっちゃう。
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2晩お世話になったレストラン「La Comida」のオーナー夫婦。サービスで小料理を出してくれたり、チュニジアのお酒を振舞ってくれたり、たくさんお世話になりました!
さて、明日はスペインを出て、ポルトガルに突っ込むぞ。ポルトガルにしばらく滞在した後、スペインにはまた戻ってくるんだけれどね。以前のブログで「スペイン、ポルトガルの後はモロッコに突っ込む」と書いたけれど、どうもモロッコはチュニジアと魅力が丸かぶりらしいので多分行かないと思う。

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2 Comments
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    免罪の門、以前テレビで見て気になってました。
    お風呂に気軽に入れない時代、人々が集まると匂いもすごく、香炉が重要な役目を果たしていたようです。
    自分の目で、香炉が振り子のように動いているのを見てみたいです。
    改めて、ターミーさんって海外にいるんだな~って思っちゃいました。

  2. SECRET: 0
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    おお、書き込みしてくれるなんて珍しいね。
    あの香炉にはそんな理由もあったんや。確かに、徒歩の巡礼者は何日もお風呂に入れないことも多いらしいね。無料の宿とかは、ただ寝床を提供するだけのところもあるらしいし。

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