武装する世界遺産 -Preah Vihear , Cambodia-

最終更新日

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シェムリアップ周辺の面白そうな遺跡はだいたい行き着くしちゃったのよね。なので、今日はシェムリアップから500kmほど離れたプリア・ヴィヘア遺跡に行ってきました。遠隔地への車のチャーター代は高いので、いくつかの宿で連合軍を結成し、総勢12人で大きなバンをチャーター。12人乗れるバンは170ドルでチャーターでき、交通費が一人15ドルで済んじゃったぜ!

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プリア・ヴィヘアへの道は一部区間がダートロード。懐かしのシベリアを思い出すダートだな…ロシアよりはマシだけれどね。計100km近くはダートだったかな? 今、工事中なので将来は舗装路になるはずだけれど、今はまだ危ないし、埃まみれになるからバイクで向かうのはやめた方がいいと思う。
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プリア・ヴィヘア手前の掘っ立て小屋レストランで休憩。遺跡でランチを取るためにチキンチャーハンをテイクアウトでオーダーすると…
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「OK! わかった!!」と市場へ行って鶏を買ってきやがった! 生きている鶏をバラすところからやるの……羽をむしって血抜きをして…何時間かかるねん!! チャーハンができるまでに恐ろしい時間かかかりそうだったので、ここでのオーダーはキャンセル。…驚かされたぜぇ…。
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前に見えている山の山頂にプリア・ヴィヘアがあります。カンボジア~タイの国境ラインギリギリにあるのだ。なのでいろいろ問題が起きているんだけれど、それは後で説明。
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麓からプリア・ヴィヘアまでの急勾配の坂道はバンでは上れないので4WDのピックアップトラックを別にチャーター。一人2.5ドル。
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遺跡についたら軍人がたくさん。「どこかで弁当を食べたいんだけれど…」と尋ねると、
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「遺跡の日陰で食え」と涼しいところに案内してくれる。世界遺産の遺跡でご飯を食べていいのか?
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プリア・ヴィヘア遺跡は崩壊が激しく…
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落書きも多い。この落書き、外国人観光客がしたんじゃなく、地元の人じゃないかな。彫られている名前は周辺地域のモノっっぽいもん。
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では、チャチャッと遺跡の紹介をしましょうか。プリア・ヴィヘアの一番の魅力は遺跡じゃないので、詳しく紹介する必要はないのだ。
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山頂からの眺め。先に見えるのはタイ側だったかな?
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胸に手を置いているのは、ここは音が反響する部屋だから。胸を叩いて反響音を聞いているのだ。「お祈りを捧げていた部屋だった」と真ん中にいる地元の少女が教えてくれたぞ。
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この遺跡にも一応、お坊さんがいて祈りを捧げることもできる。
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しかし、軍人さんがやたらと多いなぁ…。観光客は私たちのグループ以外、白人2人しか見かけなかったぞ。これほど観光客が少ない世界遺産は他にはないと思う。観光客が少な過ぎるからかチケットオフィスはなく、世界遺産なのに入場無料なのも驚き! 昔はタイ側からたくさんの観光客が来ていたみたいだから、国境が開放されればいずれはまた有料に戻ると思う。
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プリア・ヴィヘア遺跡で楽しみだったことの1つはこの崖。カンボジア側の広大な平原を見下ろすのは圧巻だぞ! 今は乾季なので空が埃っぽいのが少々残念だけれどね。彼はこの12人の精鋭のリーダーのカズさん。中国からスタートして世界一周の旅の最中なんだって。またどこかで会えそうだな。
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ずっとガイドをしてくれた土産物売りの少女。…そんなところに立ったら危ないぞ!
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崖で飛び跳ねているのは北海道からやって来たユカちゃん。落ちたら120%お陀仏の崖でよくやるよ…。
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今日から俺たちリポビタンD!!
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お次は遺跡を北に向かいましょう。
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遺跡のあちこちに軍人がいるのは紹介しましたが、中には銃を手にしている人もいる。
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銃の代わりにペットボトルを手にしている人もいるけれどね。彼らは遺跡散策中にずっと見所を教えて歩いてくれた軍人さん。正規の入場料がない代わりに土産物売りからタバコを買い、ガイドをしてくれる彼らにプレゼントするのが今のここのマナーらしい。
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世界遺産なのに敷地内に塹壕が掘られちゃってるよ…後ろに見えているのは軍人の宿舎らしい。
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軍人さんが遺跡の中で映画を鑑賞中。
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その辺のベンチに自動小銃が無造作に置かれてる…
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世界遺産なのにあちこちに鉄条網が張られている…
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世界遺産なのに機関銃とロケットランチャーで武装した軍人がいる…
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いつでも発射できる状態で土嚢のそばに置かれている…
実はプリア・ヴィヘアは何年か前からタイとの国境紛争地帯なのだ。紛争と言っても死者の出ない銃撃戦が何度かあった以外は、にらみ合いを続けているだけみたいだけれどね。今はタイ側からは入れないし、カンボジアの主要な町からは遠いし、軍隊が駐留しているし…それで世界遺産なのに観光客が少ないのだ。
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紛争地帯なんだけれど、なんだかのどかな雰囲気。だってロケットランチャーを借りて写真が撮れるんだもん。ランチャーを構えているのは私ではなく、一緒に行動していたオカベさんね。ちなみに機関銃だって貸してくれたぞ。どちらも結構重かった。こんなサービスがあるなんて、さすがはユネスコ世界遺産。至れり尽くせりのサービスだね。
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のどかとは言え、すべての武器はタイ側に向けられ…
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あちこちの塹壕には武器弾薬が常備されている。
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ほとんどの国境線は鉄条網が張られているんだけれど、ここは鉄条網がないエリア。これはカンボジア軍の陣地。
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反対側はタイ軍の陣地。両軍のド真ん中を観光客が歩けるのだ。タイ軍がトランプで遊んでいるくらいなので、今は平和な時期なんだろう。でも、いざドンパチが始まれば、ここが戦場になる。
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ここから先に入るなよ、とカンボジアの軍人さんが立っているので、ヤバイところに入り込む心配はない。
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小さな軍人さん。なんでこんな小さい子が軍服を着ているのかはわかんない。お父さんが軍人なのかな?
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近くの川で水浴びをしていた軍人さんをパチリ。実はこのおじさん、カンボジア側の駐屯軍の司令官らしい。
プリア・ヴィヘアは遺跡だけでは世界遺産の価値はないと思うけれど、絶景の崖と陽気な軍人さんとの語らいは他の世界遺産にはないモノだったぞ。たぶん、この先、武装した世界遺産を訪れることはもうないだろうなぁ…。素晴らしい時間を満喫しちゃったぜ。
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シェムリアップへの帰り道で休憩した川。
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逆光写真を適当に撮影して遊ぶ。
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宿(チェンラーゲストハウス)に帰ってからはみんなでBBQパーティー。宿にはレストランもあるんだけれど、タダでBBQセットを貸してくれ、こんな遊びも許してくれるのが有難いね。
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今日一日を存分に楽しんでご機嫌の旅人たち。シェムリアップでもよき旅人たちに囲まれて、楽しい毎日を過ごしておりまーす。日々の出会いに感謝だな。
もうそろそろシェムリアップを出て、ラオス南部に向かいまーす。

20代に仲間と起業、会社を売却し、30代前半はバイクでユーラシア横断やバックパックを背負って世界一周をして過ごす。30代後半に再び、仲間と起業し、また売却してただいまプー。趣味はダイビングと古いバイク、BMW MINIなど。 インスタグラムはこちら。 https://www.instagram.com/hoorootermy/

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