リュセラムでワシも考えた -Luceram , France-

このブログは淡々と日々の旅の写真を紹介するのが目的で、文章はどうでもいいブログなのね。ちゃんと真面目に文章を書こうと思ったら、じっくり時間をかけて考えないとダメだし、そうやって旅を楽しむ時間が削られるのがイヤ。旅をちゃんと振り返って文章を書くのは旅が終わってからでイイ。でも、ヨーロッパを旅していて、ずっと感じていることを今日は書かせてね。今書いておかないと細かなことを忘れちゃいそうな気がするんだ。

旅に出る前、「日本人はなぜ、こうまで将来について悲観的なんだろう?」と不思議に思っていたけれど、日本だけじゃなくヨーロッパのほとんどの国の人が同じように考えているのに驚かされる。イタリアみたいな陽気で楽天的な国でもそう。これからまだ国の成長の余地がある発展途上国では感じなかった倦怠感、閉塞感が先進国には漂っているんだ。どの国でも、特にこれからの社会を担わないといけない若い世代の人は自分の国をネガティブに見ていることが多いのよ。若い世代は自分の国が嫌いって話じゃないからね。政治や経済システムに綻びが出てきていることからその国での将来を悲観している。そんなときに世界同時不況って言葉をしみじみと実感しちゃう。日本も似たような状況だと思うけれど、ヨーロッパの人は日本が遠すぎるせいか、「日本はシステムがしっかりしていていいよね」と羨ましがられることが多いのが面白い。日本とヨーロッパ、どちらの方が問題が深刻なのかはわからないけれど、たぶん、世界中どこの先進国も似たような状況なんじゃないかな。成長の余地が少ない先進国特有の閉塞感なんだと思う。将来、この閉塞感から社会変革の大きな波が来そうな気がするのね(ネガティブに考える人には暗い未来だけれど、チャンスが多い面白い時代だとも言えるんだけれどね)。そうなると、いつまでも若者が自由に世界を旅していられる状況じゃなくなるかもしれないよ。若者がどこにだって旅ができちゃう今の状況はこの数十年の短い期間に生まれただけで、この先もそうあり続けるのかな、という疑問を感じることがある。ひょっとすると、世界は旅するチャンスはもうあと少ししかないかもよ。だから「いつか旅をしたい」って思っている人には、今旅をしちゃえって言うようにしている。「いつか、いつか」って言っていると、その「いつか」のタイミングを永久に逃しちゃうかもしれないもんね。
あともう1つ。ヨーロッパでは移民問題が話題に上ることも多い。イタリア、ドイツ、オランダ、フランス、イギリス…ヨーロッパに長くいると、どこの国にも大都市に移民が溢れているのはすぐにわかる。アフリカから、トルコや中東から、中国からの移民だけじゃなく、ルーマニアなどの東欧からの移民も多い。移民が仕事を奪っていたり、文化的な衝突があったりとこれに関する問題についてもしょっちゅう考えさせられる。もちろん、移民を受け入れないと成り立たない仕事があり、少子化を抑制するために移民が必要って側面もあるんだけれどね。今、日本では移民を受け入れるかどうかが話題になっているけれど、たとえば人の気質や社会制度が似ているイギリスを見ると日本が移民を受け入れたらどうなるのかが見える気がする。アメリカと違って、イギリスは日本と似たやや閉鎖的な社会なんだけれど、90年代後半から移民の数がドッと増えたんだとか。イギリスにたくさんの移民がいることにロンドンではあまり違和感を感じなかったけれど、地方の大都市に行くと移民が多い地区の治安の悪さや雰囲気の悪さを感じることが多かった。やっぱり軽々しく移民を受け入れたらダメなのかな。一度、受け入れた移民を簡単に追い出せるわけもなく、今のイギリスでは大きな社会問題になっているみたい。フランスでも似たような問題もあるらしい。…別に移民問題の是非の答えなんて探すつもりはないんだけれど、日本が将来移民を受け入れた後に起こるだろう問題とその苦悩、解決策のお手本or反面教師はヨーロッパを見ればいいんじゃないかな。そんなことを暇にあかせて考えてみた。
先進国の将来への悲観や移民問題って、非常~に難しい問題なので、この先旅を続けて、もっともっといろんな国を見ながらゆっくり考えていこっと。1つ間違いないのは。先進国のいろんなシステムが限界に来ているってのはどこの国でも感じることだな。上手くいっている国なんてどこにもない。世界に出てみると、日本が案外いい国なんだなってことを感じることは多い。旅を始める前は、どこかお気に入りの国が見つかったら移住してもいいかな、と思っていたけれど、やっぱり日本で暮らしたいとつくづく思う。日本に戻ったら、また何か新しいことをはじめよっと。世の中に変革が起きそうな21世紀って、何かをはじめる側の人間にはビッグチャンスだもんね。

5件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    ヨーロッパの田舎の美しい風景を楽しみに、毎回ブログを読んでいます。
    成長の余地が少ない先進国特有の閉塞感(先進国病)については同感です。しかし、先進国には、生活保護や失業保険などの社会保障制度があり、アルバイトまで含めれば働く場所はありますので、閉塞感から社会変革が起きるか疑問です。皮肉なことに、先進国で社会変革を起こしうるような優秀な人材は、企業に就職したり、起業したりしてしまいます。また、先進国の移民が社会変革を起こそうとしても、「暴動」として処理されてしまいます。
    先進国より先に、大きな社会変革が起きそうなのは、貧富の差がどんどん開き、社会保障制度のほとんどない開発途上国のような気がします。
    旅で大切なのはライブ感覚だと思いますので、旅で感じたことを新鮮なうちにブログに書いてください。

  2. SECRET: 0
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    おっ、真面目な回ですな。
    ちょうど自分も日本の移民受け入れについて考えてましたよ。日本の少子高齢化も深刻ですし、それに日本で働きたいという外国人に結構会いますよね。僕らが下手にお金持って旅をしているせいか、日本なら一攫千金を狙えると思っている外国人も多いでしょうしね。
    まぁ自分からしたら、帰国後の自分の仕事探しも心配なくらいですが(笑)
    ニコラ、ウースラ、ディエゴは元気です。ティナはちょっと体調崩し気味。
    ちゃお。

  3. SECRET: 0
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    >eimeiさん
    考えている途中の雑文に返信ありがとうございます!! この先どこから、どんな社会変革が起こるのかはわかりませんが、今世界中でウネっている不満のパワーはきっとどこかに向かうと思うので、できればそれがプラスの方向に向かって欲しいなぁ…と思うんです。日本発でそんなムーブメントが起こるとは思えませんけれど、どこかで何かが起これば巻き込まれちゃいそうですね。何の根拠もないんですが、1年後に日本が大きな戦争に巻き込まれていても、不思議じゃないとも思います。
    >ok-beさん
    将来的には日本も移民は絶対受け入れるようになるよね。そうなったら日本っていう国のアイデンティティがどんな風になるんだろうなぁ…。あ、私は基本的には移民賛成派。少々治安が悪くなろうが、移民を受け入れないと国が没落しそうだもん。
    マンダニーチ、相当気に入ったみたいやね~。予定以上の長期滞在になってるやん(笑)。よかったよかった。

  4. SECRET: 0
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    マンダニーチ、延びすぎちゃいましたよ。こうしてターミーさんが沈没していったんですね(笑)
    よって中東を捨てて南米に行きます。たぶん。中東は戻ってこれたら戻ってきます。エジプトにはダイビングライセンス取りに行きたかったんですけどね。タオ島について行けばよかったなぁ。メキシコでセノーテ入りたい!

  5. SECRET: 0
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    えー! 中東飛ばしちゃうの? エジプトで合流できないのか…。でもトルコだけは行った方がいいですぜ~。
    ok-beさんもそろそろマンダニーチを第二の故郷みたいに感じはじめたのでは? 保守的な村なので、普通に観光するだけなら、あんなに居心地は良くないでしょうけれど、一度受け入れてくれたら楽園ですよね~。心ゆくまでリアルシシリアンライフを楽しんでくださいな~。

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