芸術家の町、エッサウィラ -Essaouira , Morocco-
カサブランカからバスで7時間、エッサウィラという町にやってきた。少し前までモロッコにこんな町があるのを知らなかったんだけれど、旅仲間にススメられて来てみたんだ。
エッサウィラは2800年ほど前から記録に残っている歴史ある町らしい。ここでも見どころは城壁に囲まれたメディナ(旧市街)。イスラム圏って、見どころはだいたい旧市街に固まっていて観光が楽。
メディナと言っても、この地域はかつてポルトガルの支配地だった。だから城壁も街並みもヨーロッパ風なんだって。…言われて見ればそう見えなくもないけれど、ヨーロッパとイスラム圏の境界線近くは文化様式が混ざっているから、どちらにも見えちゃうな。
こういう門はメディナらしいな、と思うんだけれどね。
じゃ、エッサウィラのメディナを探検してみよっか。
ワシはメインストリートより…
どちらかというと人気のない路地が好き。
路地裏をブラブラしながらも久しぶりにイスラム圏らしい土産物に触れてみる。
イスラム圏に来るのは2012年1月以来…久しぶりにイスラム文化に触れたから何だか懐かしい気がするよ。
短期旅行なら、こういう小物の1つや2つを買って帰りたいところなんだけれどなぁ。…ワシはあまりお土産を買うほうではないけれど、それでも長旅の間に「かさばるから…」、「壊れそうだから…」と諦めたモノも結構あるんだ。
エッサウィラのメディナにはメインストリートが2つあり、こちらはオシャレな方のメインストリート。
カサブランカのメディナもそうだったけれど、革製品を扱うお店が多くあった。日本より値段が手ごろだったので、革のコートや革のボストンバッグを買って帰るかも…チャックがすぐに壊れてしまわないかが一番の心配なんだけれどね。
メディナの路地裏の雰囲気は、やはりスペインやイタリア、ヨーロッパ南部と結構似ている。暑い地域は白や黄色など明るい色を基調にした建物が多いんだ。たぶん、強い陽射しを反射させるために明るい色を多用するんじゃないかな。逆にヨーロッパの北の方に行くと暗い色が基調になってくる。
この町にはアーティストが多く住んでいて、ここを訪れる人もそっち系が好きな人が多いみたい。だからカフェもどことなくオシャレ(メディナの外に出れば普通の町並みだけれどね)。
スパイス屋かと思ったら絵に使う染料(絵具かも)の専門店だった。鮮やかな色がたくさん並んでいるのう。
イスラム圏の特徴なんだけれど、この町は異常なほど野良猫が多い。しかも、どの野良猫も人懐っこくて野良なのに毛並がいい。地元の人に優しくされているんだね。ここまで野良猫が人懐っこいのはトルコのイスタンブール以来かも。
アート系のお店が集まっているスカラ通りにやってきた。
ギャラリーも多いんだけれど、路上で絵を売っているのをよく見かける。
ギャラリーって気軽に足を踏み入れにくいから、こういう風に通りすがりに絵を楽しめるのは嬉しい。
何千円かで買えるモノがたくさんあるし、なかなか特徴的なデザインなので冷かして歩くだけでも面白いよ。
イスラム的でもあり、アフリカ的でもある、文化が混ざった感じ。
下の青い絵がイイなぁ~。
少しサイケな感じ。
通りすがりのニャンコ。
カサブランカのメディナをウロウロしたときは「チュニジアで見たような景色だなぁ…」と感じてしまったんだけれど、エッサウィラのメディナはアートの香りがするから新鮮に楽しめちゃう。
そういえば、散歩していてふと思い出したんだけれど、前の旅でモロッコに来なかったのはチュニジアと魅力が相当カブっていそうだからだったなぁ…。両国とも観光の目玉はメディナとサハラ砂漠ってところが同じなんだもん。でも、チュニジアにはない、魅力的な町がいくつかありそうでやっぱり来ることにしたのさ。
相変わらずあちこちにニャンコ。
これをグラフィティと呼んでいいかはわからないけれど、エッサウィラらしいウォールペイントを発見。
グラフィティってタッチじゃないけれど、ストリートに描かれたモノならワシは何でも好き。
エエのう~。
もういっちょニャンコ。カメラを構えても、みんな逃げないんだね。
夜のメディナも散歩してきたから、その写真も載せておくか。ここからの写真は久しぶりに単焦点レンズを引っ張り出して撮影してみた。
夜でもメインストリートは人で溢れている。
不気味なマネキン。
やっぱり夜も人気がない方が雰囲気がイイ。
仲睦まじい兄弟。
仲良しカップル。モロッコはイスラム圏だけれど、若い女の子はあまりスカーフを巻いていない気がする。恋愛も(イスラム圏にしては)自由なのかも。
で、地元の人に混ざってコーヒーを飲んで帰ったとさ。