ショボい遺跡と白亜の街並 -Carthage & Sidi Bou Said , Tunisia-
チュニス市内でやることが無くなったので、今日は郊外をお散歩することにした。やってきたのはカルタゴ(Carthage)遺跡。チュニスからはバイクで30分ほどと近い。電車でのアクセスもいいらしいよ。写真奥に見えているのは遺跡横にある美術館と大聖堂。
丘の上にある遺跡からの眺めはなかなかいい。遠くにチュニスの街も見えている。
肝心の遺跡はと言うと、これが実にスケールが小さい。カルタゴについての本は以前じっくりと読んでいて、かなり思い入れを持ってやって来たんだけれど…原型が残って無さ過ぎて物足りない。
隣にある美術館にも一応足を運んでみるか…。
こんな彫刻とモザイク画が少々。バルドー美術館の方が展示品は充実している。
この絵に描かれているような古代カルタゴが見たかったなぁ…。
少し離れたところにある、小規模な円形劇場や、
古代の街の跡にも足を運んでみたが…
やっぱりつまらない。世界各地にはたくさんの有名な遺跡があるけれど、心を動かされるほどの遺跡って実はあんまりない。特に古代ギリシャ・ローマ系の遺跡はヨーロッパのあちこちで見られるので、小規模なモノにはもう興味は持てないのだ。個人的には…ヨーロッパで古代遺跡を楽しみたければ、イタリアかトルコに行くべきだと思う。
が、チュニジアには遺跡を見に来たわけじゃないので遺跡がショッパくても構わない。チュニジアの真の魅力はサハラ砂漠にあるのだ! …そうであって欲しい…。サハラ砂漠で感動できさえすれば、各地の街並みや遺跡がたいしたことがなくても万事OKさ~。
カルタゴ遺跡のすぐ近くにモスクらしき建物があった。これはなかなか好きだな。
さて、本日のメインディッシュに向かおうか。カルタゴ遺跡から3kmほど離れたところにあるシディ・ブ・サイド(Sidi Bou Said)という街に向かうのだ。ここはチュニスで話をした全員にススメられた街。街並みが素晴らしく綺麗なんだって。
こんな街。建物がすべて白と青で統一されている。景観を崩さないために条例でも建物のこの色合いが定められているらしい。
いいじゃない! なかなかいいじゃない!! イタリアのアルベロベッロに似た、美しい街並みだぞ!!! ここは気に入った!!!!
アルベロベッロでもそうだったけれど、この手の街にはなぜかアート系のショップがたくさん集まってくる。
伝統的なお皿を売っている土産物屋さんもあるよ。買わないけれど、作っているのを見るのは楽しい。
とりあえず街の一番高いところまで上ったら、小さな墓地があった。
イスラム教徒のお墓ってこんな感じなのかな?
お墓のある丘からの眺めはGood!
む、建物の隙間から何か見える。
モスクかな?
せっせせっせと路地を進み、モスクに到着。
なかなかええモスクやないかい!
建築中の家。完成したら、ここも白と青で統一されるはず。
伝統的な家を改装したダル・エル・アンナビという小さな博物館に入ってみた。ここは昔ながらの暮らしを再現している博物館。こじんまりとした博物館だけれど、建物の中を見て回るのはなかなか面白い。
土産物スペースもアラビア風でいい感じ。
ダル・エル・アンナビは屋上からの眺めも素晴らしい。
屋上のテラスに置かれた植木鉢も青で統一されている。
シディ・ブ・サイド、なかなかいい街だったぞ! チュニス周辺はもうお腹がいっぱいになったので、いよいよ砂漠に向かって南下しよっか。たぶん3、4日ほどでサハラ砂漠の端っこに着いていると思う。なお、しばらくインターネット環境が良くないと思うので、ブログの更新が止まっても心配しないでねー。
じゃ、またねー。