ウクライナに入国

ロシアとウクライナ国境
いくつかの街でダラダラと過ごしたのもあったけれど、広大過ぎるロシア横断に1ヶ月以上もかけて、ロシア~ウクライナ国境にやっと到着した。最初の計画ではモスクワに向かい、そのまま北欧に入ろうと思っていた。でも、日本人はビザ無しでウクライナに入国できることを知り、ふとウクライナに行ってみたくなったんだ。旅の予定をコロコロ変えたり、まったく予定を立てなかったりする旅のスタイルはこの辺りから確立しはじめていたらしい。
そもそも行く予定が無かったウクライナについての情報はあまりなく、地図すらもっていない。バイクでの陸路国境越えも初めて。少し不安も覚えつつ、国境越えの車の列に並ぶ。そうしたらロシア人の役人に「こっちへ来い」と列を飛ばして呼び出される。「別室送りか?」と冷や汗をかいたけれど、旅行者がこの国境を使うことはほとんどないらしく、興味を持って話してみたかっただけらしい。旅の話をしている間にパスポートとバイクの書類を他の役人が持っていき、話が終わったら書類を返してくれて「いい旅を。気を付けてな」と言葉をかけてくれた。最後の最後までロシアは気持ちのいい国だったな。


キエフの街並み
ウクライナ入国後、国境近くに並ぶ保険屋でウクライナの地図を見せてもらい、首都キエフまでの道を確認する。ガソリンスタンドに行けば地図が買えることを聞き、地図はすぐに手に入った。どこの国でも入国後はまずガソリンスタンドかコンビニで地図を手に入れればいい。ウクライナではそんな基本的なことをまだ知らなかったんだ。そして到着したウクライナの首都キエフ。ロシアではモスクワのような大都市に立ち寄らなかったので、これだけの大都市は旅をスタートして初めて訪れる。緑に囲まれた美しい街で、バイクを走らせながらキエフに近づくにつれ、自分がヨーロッパへと近づいていることを実感していた。この後、ヨーロッパ各地のいろいろな街を訪れたけれど、キエフはその中でも有数の美しい街だった。
キエフの中央広場
ロシアのインターネットが使えた宿でキエフの安宿の住所を控えていたものの、その住所が街のどこにあるのかがわからない。何人ものウクライナ人に住所を見せ、なんとか宿にチェックイン。宿で英語の観光マップをもらい、あてもなく街をウロウロしてみた。この頃はまだ自分がどんなモノに興味があり、どんなモノを見て、どんな人に出会いたいのかが定まっていなかった。だから、とにかく街を歩くしかやることが無かったんだ。写真はキエフ中心部の広場。この時は多くの人が集う平和な広場だったけれど、2013年末にはここをデモ隊が占拠し、治安部隊とデモ隊の衝突が起こる。当時の大統領を追放し、今の内戦状態へと続くきっかけがココから始まるなんて当時は想像もできなかった。後に旅先で大きな政変にいくつか出会ったけれど、事件が起こるギリギリまで旅行者にはそんな気配はわからない。言葉がわからず、TVや新聞からの情報もない。観光地周辺をウロウロしているだけだから、街のピリピリした空気がわからないんだな。
キエフの教会
キエフは単に観光するだけでも見甲斐のある場所がたくさんあった。歩いて回れる範囲に見どころが集中していて散歩しながら何日か過ごそうと思っていたけれど、キエフでもロシアと同じく、忘れがたいイイ出会いがあったんだ。
…つづく。

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