ウクライナのバイク乗りとの出会い

ウクライナのルート66
キエフは美しい街だったけれど、2日くらい観光したらルーマニアへと向かうつもりだった。でも、この街でもロシアと同じように現地のバイク乗りとのよき出会いがあったんだ。


グルジア出身のバレラ
キエフで多くのバイク乗りの友人ができるきっかけになったのは、グルジアからやってきたバレラのおかげ。たまたま同じ宿に泊まっていて、バイクで旅をしていると話すと「キエフのバイク乗りが集まる場所に連れていってやるよ」と言う話になった。こういうときに変に警戒しなくても大丈夫なのが男の旅人の特権だ。バレラはグルジア出身だけれど、ロシアやウクライナをビジネスで行き来している。何を売っているのかは知らないけれど、たくましく生きていることだけはわかる。後で話を聞くと、グルジアはロシアからの独立を求めて少し前まで戦争状態にあり、グルジアで生きていくのは大変らしい。グルジアは英語では「ジョージア」と発音するけれど、ジョージア出身と聞いてアメリカのジョージア州と勘違いしたのは悪いことをしたなぁ…。自分の母国を勘違いされてイイ気分はしなかったはず。ちなみに今、バレラはスリランカでレンタルバイク屋&バイクツアーの会社を兄弟と経営している。
ウクライナのルート66
キエフ中心部のカフェバー、ルート66には夜になると地元のバイクが集まってくる。ここで出会ったバイク乗りたちと夜遅くまでキエフ市内を走り回り、日本でバイクに乗って遊んでいるような感覚が味わえた。外国でこんな風に肩肘を張らずに遊べるのは幸せなことだと思う。海外で何でもない日常って意外と味わえないものだからね。
ウクライナのバイク乗り
彼らと知り合って、短期間で駆け抜けるつもりだったウクライナとちゃんと向き合ってみる気になり、週末は彼らがいつも走りに行くツーリングルートに連れて行ってもらった。気を遣って観光地に連れて行ってくれようとしたけれど、「いつも通りに遊んで、いつも通りの景色を見せて」とお願いし、見ることができたウクライナ人の日常。
ウクライナでキャンプ
週末に森の中でキャンプしたり…
ブルドッグのレモン
バイク整備で訪れたキエフ郊外のバイク屋で、ブルドッグのレモンと遊んだりしていた。
クリミア半島をツーリング
予定していなかったクリミア半島へもツーリングに行ってきた。今はロシアに編入され、どこかに国境ができているはずだけれど、この時は何の問題もなく、何のトラブルの気配もなく遊びに行けたんだ。
クリミア半島をツーリング
ウクライナはヨーロッパ各国と陸続きなのでオランダやポーランド、ドイツからツーリングに来ているバイク乗りがたくさんいた。クリミア半島は旧ソ連圏の有名な避暑地で、海も山も綺麗なんだ。
クリミア半島のビーチ
綺麗なビーチでみんなと一緒に酒を飲んでゴロゴロ。夏のウクライナがこんなに暑くて綺麗な青空が広がっているなんて知らなかった。夏でも涼しくて曇り空のイメージ…たぶん、旧ソ連圏のイメージにまだ頭が縛られていたんだろうな。
クリミア半島のチキンハウス
クリミア半島ではチキンハウスと呼ばれている海の家のような民宿に泊まっていた。毎晩遅くまでウォッカを飲んで、午前中はみんなと宿でダラダラ。ビーチ沿いのレストランで演奏をしているミュージシャンがいて、彼らの練習を聴きながらのんびりするのがとても居心地が良かったのを覚えている。あの時出会って言葉を交わした人のうち、誰がロシア系で誰がウクライナ系だったんだろう…おそらく見た目には違いはない。話す言葉と文化的ルーツでお互いに判断しているんだろうけれど、遠くから来た私にはその区別はわからない。今、あの国が内戦状態になっているのは知っているけれど、記憶の中にあるクリミア半島は本当に平和で、美しくて、優しい人が住む半島だったんだ。
私はそれほど大きな器の人間じゃないので、会ったことのない人の悲しみはイメージしづらいけれど、あの時ウクライナで出会った人はみんな無事で幸せに生きていて欲しいと思う。

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