イタリア入国、シチリア島へ

イタリア中部の街並み
ギリシャから船でイタリア中部のブリンディシに到着。ギリシャ側で船に乗る時には同じEU間の移動なのにパスポートの出入国スタンプのチェックがあった。「ギリシャはEUのお荷物のくせにチェックが厳しい」そんな話はあの当時からあったっけ。それに引き替えイタリア側はノーチェック。「もう少しちゃんと調べろよ」と言いたくなるくらい。県境を越えるような感覚でイタリアに入国した。
イタリアに入って最初に立ち寄ったのは恒例のガソリンスタンド。イタリアの地図を買い、どういうルートでイタリアを旅するのかを決めなきゃいけない。南部をパスして、ナポリ→ローマへと北上しようとも考えたけれど、ニューシネマパラダイスやゴッドファーザーのロケ地、シチリア島に行きたくなり南部に向かうことにした。イタリア南部ってメジャーな観光地が少なくて、治安が悪いイメージが(この時は)あったんだ。写真はお昼頃のイタリアの街並み。最近はイタリアでもシエスタ(お昼寝)の時間は無くなりつつあるけれど、南部ではお昼休みはまだまだ現役。お昼1~4時頃までは車があまり走っていないし、ほとんどのお店はシエスタタイム。ガソリンスタンドまで閉まっているのには驚いた。クレジットカード払いの機械は動いているものの、日本発行のクレジットカードが使えるのかは不明(アメリカでは使えない)。念のため、先にガソリンを入れておいて良かった~。


イタリア中部の街並み
イタリア人ドライバー運転のはかなり荒い。スローライフを満喫している国のはずなのに、乗り物の運転となると男女ともに飛ばす人が多く、死亡事故が多いみたい。死亡事故現場には道路脇に小さなお墓が建てられるのがヨーロッパの伝統なんだけれど、それがあちこちにある。つられて飛ばすと事故に巻き込まれそうなので、どんどん追い越してもらい、のんびりと景色を楽しむことにする。その日、どこまで走るのかも決めていない旅だから、急ぐ用事はないのさ。日が沈みかけてからどこに泊まるのを決める気楽な旅。
イタリア中部の海
綺麗な景色を見かけたら立ち止まってパチリ。イタリアの海に綺麗なイメージは無かったけれど、予想以上に美しい。
イタリア中部のレストラン
道路沿いにあったレストラン。古い建物が生活の中に当たり前にあるのは、思い描いていたヨーロッパのイメージとピッタリ合う。ユーラシアを横断し、ついにヨーロッパに入ったんだなぁ…東から西へ、延々とただ走り続けるだけで日本とまったく違うこんな景色が見られる。
イタリアのサラダ
お腹が空いたので道路沿いの適当なレストランに入る。英語で話しかけてみたら、英単語レベルならなんとか通じる。イタリア語を何も知らずメニューを見て注文したけれど、イタリア語は英語の親戚みたいな言語。だからスペルを見れば意味が連想できる単語もあった。言葉が通じなくても最低限のコミュニケーションは大丈夫ってことは、ここまで旅してくればさすがにわかっていたので、言葉への不安は徐々に無くなってきているんだ。
ここで食べた食事で一番驚いたのはサラダの美味さ。特別な味付けをしてないはずなのにとんでもなく美味い。野菜にオリーブオイルと塩を振っただけなのに言葉を失うほど美味い。サラダに感動したのは生まれて初めてだ。たぶん、野菜がとんでもなく新鮮なんだろう。後で知ったけれど、イタリアではレストランによって当たり外れが大きい。ローマやヴェネツィアのような観光地だと手抜き料理が出てくることも多い。この日はたまたま当たりのお店を引き当てたみたい。美味しいサラダをありがとう。
イタリア南部の海
途中の町で1泊し、シチリアに向け延々と南へ走り続ける。
シチリア行きのフェリー
2日間、のんびりと走り、シチリアが対岸に見えるレッジョ・カラブリアに到着。ここからフェリーに乗ればすぐにシチリアに渡ることができる。実はシチリアが近づくに連れ、シチリアに渡るのを止めようと思い始めていた。地図で見るとシチリアは広く、シチリアを1周すると1週間くらいはかかりそう…と面倒に思ってきたんだ。実際、一度はシチリアに渡るのを止めたけれど、レッジョ・カラブリアから北へと向かう高速道路が事故で封鎖されていて、「やっぱり行ってみよう」とシチリアへ渡ることにした。シチリアの神様に呼ばれていたんだろうね。
シチリア島の街並み
少しドキドキしながら渡ったシチリア島の景色。道行く人みんながマフィアに見えてくる。はるばる日本からイタリアにやってきて、悪の巣窟に上陸してしまったのだ!
シチリア島の街並み
シチリアに上陸して間もなく、日が暮れたので名もない街の小さなホテルで1泊することにした。ガイドブックも何もないので、どの街に安い宿があるのかも知らず、道路沿いの標識を頼りに宿を探していた。看板の☆の数を見て安そうなホテルを探したものの、ゲストハウスのような格安の宿は見つけられず。…有名観光地ではないから安宿がない街だったのかも。
本場のスパゲティ
そこそこの値段の宿を見つけたらチェックイン。宿探しに時間をかけるのは好きじゃない。そんなことに時間をかけるより、美味いスパゲティが食べたいんだ。宿の人にオススメのレストランを紹介してもらい、「美味いスパゲティが食べたい」というイタリア語をついでに教わり、ススメられたのがコチラ。シチリアはシーフードが有名な島なので、シーフードスパゲティが出てきた。もちろん美味い。ただ、長くイタリアにいて知ったのは、日本のイタリア料理店のレベルも高いってこと。イタリア人は海外のイタリア料理には厳しい評価を下すけれど、日本のイタリア料理は決してレベルは低くないと思う…ピザ以外はね。
シチリアのビール
シチリアで作られているビールも頂く。
シチリア島
どんな風にシチリアを回るのかをまだ決めてない。とりあえず海沿いに一周することにしよう。
シチリア島のバイク屋
ウクライナでバイクのオイル交換をしてから相当な距離を走ったので、その辺のバイク屋にオイル交換に立ち寄った。スタッフはみんな英語ができなかったけれど、オイルチェンジくらいの単語なら誰でもわかる。イタリア語で「どこから来たんだ?」と言われた気がして、旅のルートを記した世界地図を見せたら、スタッフやお客さんが集まってきて大喜び。日本からロシアを抜けて走ってくるヤツなんてまずいないから、この地図を見せるとどこの国でも歓迎してもらえる。言葉が通じない国では、こういうちょっとしたアイテムが役立つんだ。
シチリア島のディエゴ
このバイク屋で出会ったのがたまたまお客さんとして来ていたディエゴ。彼と出会ったことでシチリアにとんでもなく長期滞在することになり、旅のスタイルも大きく変わった。
シチリア島 マンダニーチ村
ディエゴと出会っていなかったら…きっと3年以上も旅をすることはなく、半年程度で旅を終えていたんじゃないか。観光地を巡るだけの旅に飽き始めていたところだったからね。この出会いを機にしばらく滞在することになったシチリア島のマンダニーチ村には観光地は何もなかった。でも、シチリア島のごくごく普通のスローライフを満喫でき、イタリアやヨーロッパが身近に感じられるようになった。旅先で周囲を無駄に警戒することを止めたのもここがきっかけだったはず。
マンダニーチ村のスーパーマリオ
2009年~2013年にかけて、何度も訪れたマンダニーチ村。500人くらいしかいない小さな村で、100人くらいの村人の顔は覚えている。きっとこの先も度々訪れる村だと思う。次回はこの旅での特別な思い出がある場所、第2の故郷マンダニーチ村について紹介するつもり。

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