第2の故郷、マンダニーチ村

シチリア島マンダニーチ村
ディエゴと知り合って長期滞在することになったシチリア島のマンダニーチ村。シチリアの大きな街のほとんどは海沿いにあり、マンダニーチ村は山側に少し入った山間の小さな村だ。人口は300人確かくらい。夏の間だけイタリアや世界各地から親類が帰ってきて、人口600人くらいに膨れ上がる。そんな夏のマンダニーチ村に20日くらい滞在することになった。


シチリア島マンダニーチ村
20日近く滞在することになったマンダニーチはごくごく普通の田舎の村。特別なモノは何もない。観光する場所が何も無く、やることがない。最初はそれにソワソワしっぱなしだったけれど、イタリア時間の過ごし方に慣れれば居心地がいい村だった。この村でのんびりと過ごす気持ちよさを知り、忙しい旅からのんびり気ままな旅のスタイルに変わったんだと思う。この村に立ち寄ることが無かったなら、その後の旅で出会ったヤツらと出会うことも無かったはず。
シチリア島マンダニーチ村
どこの村にもある小さな教会があって、
マンダニーチ村の司祭
お酒好きの司祭がいて、
マンダニーチ村のドン・チッチオ
100歳近い、村の長老、ドン・チッチオがいる。ドン・チッチオは今も元気で、もう101歳か102歳になっているはず。
シチリア島のスパゲティ
村で毎日美味いスパゲティを食べさせてもらい…
マンダニーチの村人
毎日ブラブラと村を散歩し、暇そうな村人と話す。イタリアの田舎の村には暇そうにしている人がたくさんいる。何かしら仕事をしているはずだけれど、いつ働いているのかはわからない。でも、そんなことは私にはどうでもいいこと。こういう人がたくさんいるおかげで村にはゆったりとした空気が流れていて、誰かが私の相手をしてくれる。マンダニーチ村に限らず、シチリアの、いや世界の田舎の村の人はみんな保守的なはず。知らないヤツがいきなりバイクで村を訪れたら、多少なりとも警戒され、村の生活の中にはなかなか溶け込めなかったと思う。でも、ディエゴが間に入ってくれ、「ディエゴの友達なら歓迎だ」と、ありのままのイタリアの生活を見せてもらえた。後で聞くと、シチリアはイタリアの中でも相当に保守的な土地らしい。こんなに自然にシチリアの村に受け入れてもらえてラッキーだったよ。
マンダニーチでバイク修理
今まで慌ただしく動いてきたのに、なぜマンダニーチで急にのんびりし始めたのかというと、バイクを修理する必要があったから。ロシアの悪路を抜け、ここに辿りつくまでに1万kmほどバイクを走らせたはず。たった1万kmでもあちこちにダメージがあったんだ。荷物満載で凸凹道をずっと走っていたから、そろそろちゃんと整備をしてあげないとね。旅を終えるまでの相棒だからさ。ただし、バイク屋が長い夏休みに入ってしまい休みが明けるまで待つしかなかった。「いつまで居てもいいぞ」とディエゴに言ってもらえたので、それまではマンダニーチ村でのんびりすることになったのさ。イタリア人はONとOFFがハッキリとしているから、どちらかというとOFFの方が多いから、休みの時期に開いているバイク屋なんて絶対にない。イタリア式に則り、私ものんびり休むことにした。
マンダニーチのマリオとその家族
マンダニーチ村では人生初めての体験をたくさん経験させてもらった。自分の家で育てた牛を屠殺して、
シチリアの伝統肉料理
家族が帰省してくる8月にみんなで食べる肉料理を作る。ハーブとコショウだけで作ったのに溢れる肉汁の魔法が効いたのか、とんでもなく美味い。あんな美味い肉料理、初めて食べたよ…。
マリオのお婆ちゃん
マンダニーチでの結婚式
たまたま村で開かれた結婚式の写真を撮ってあげることになった。この村では結婚したカップルが村を練り歩き、村人全員に挨拶して回る習慣がある。2人に着いて歩き、その様子を撮影した写真がコレ。
ディエゴのギター
天気が悪い日はディエゴのギターの練習をぼんやりと眺める。ディエゴはプロのフラメンコのギタリスト。毎年、半年ほど世界のどこかでギタリストとして働き、半年はシチリア島でゆっくりする、そんな生活をして暮らしている。こんな自由な生き方があるんだ、とディエゴには驚かされたな。よく、友人・知人に「ターミーは自由だな」と言われるけれど、それまでの仕事を断ち切り、しばらくは稼がない覚悟を決めたから自由にできているだけであって、ディエゴのようにブラブラ稼いでブラブラ過ごすのとはちょっと違う。稼ぐ時間と自由な時間がなんとなく繋がっている生活って、なかなかできることじゃない。やるなぁ…ディエゴ。イタリア人でもそんな暮らしができるヤツは一握りだよ。
マンダニーチ村の広場
午前中からお昼にかけては村の広場におじいちゃん達が集まってくる。彼らに挨拶をして、雑談をしているだけで2時間くらいは経ってしまう。何をするわけでもなく1日を終わらせる技術をこの広場でマスターしたのかもしれない。
イニャーツィオのバイク屋
夏休みが明け、バイクの修理も終わり、いよいよマンダニーチ村を出ることにした。結局、シチリア島を一周することはできなかったけれど、そんな観光よりとても充実した時間を過ごせたと思う(結局、翌年もシチリアに戻ってきて、シチリア観光はできたけれどね)。
ヨーロッパの夏が終わる前になんとかスコットランドまで走りたいので、シチリアを出てイギリスまで走ることにした…果たしてスコットランドには行けたのか? 次回からはそんなお話。

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